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三橋庭園設計事務所
光と風が運ぶ 坪庭・中庭

建物内部に日照、通風の目的で空間をつくるのが中庭・坪庭です。気持ちの安らぎを求め、ホッとする空間です。ヨーロッパではスペインのパティオが有名で実用と観賞を兼ねた中庭です。日本の場合は、より精神的な安らぎを求める場としてつくられる例が多いようです。

設計デザイン:スギゴケの柔らかな緑が地表を覆う静寂な空間

数奇屋門をくぐって玄関前までくると中庭が目の前に広がるという、ドラマチックな構成です。ここは建物や塀で囲まれた庭ですから、南からの十分な日照は望めません。しかし、この条件を逆に生かすことで、しっとりした風情の庭をつくることにしました。特に日照の得にくい建物寄りは伊達砂利敷きとし、そのほかの部分はスギゴケが足元を覆います。

スギゴケの美しい緑に、和庭の奥深さがただよいます。塀の内側に建てた建仁寺垣を背景に蹲踞を配し、水鉢から流れ落ちた水が浅い流れの池をつくります。重圧感のある筑波石をダイナミックに使い、石と植栽とのコントラストを楽しみます。

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設計デザイン:移植した樹木をうまく生かした茶事に使えるしっとりとした小庭

細長い小庭の中で、和室(広間)前のやや開放的なスペースには既存樹を多用。塀に沿って主木のウメを中心に、ムクゲ、ヤマブキ、マンサク、アジサイを配し、足元にはやはり古い家にあったサツキやダイミョウチクを植えました。また、茶室前の庭は新たな樹木を多く配して景色を構成しています。

枝折り戸を入ると、主木の株立ちのアラカシやモミジが葉陰を落とし、下草のヒメシャガやハラン、スギゴケが潤いを与え、静かな茶庭の雰囲気を醸し出しています。移植したツバキ、ヒイラギナンテンが風景にしっくりとなじんでいます。茶庭には奥様みずから選んだ御影石の水鉢が品よく納まっており、広間から茶事のお客さまをお迎えするにも、茶道に対するひたむきが表されています。

茶室への導入路は白い砂利と緑の樹木で対比し、毅然とした美しさを演出。飛び石や延べ段脇のヒメリュウノヒゲが色を添える。 茶室前から庭を眺める。樹木の陰影が茶庭の下草に映り美しい。まるで茶事の始まりを待つ静寂の空間が表現されているかのよう。
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設計デザイン:竹林をそよぐ風や月の光に癒される

建物は現代モダン風。南側の主庭は洋風住宅やウッドデッキに調和する芝生と大木を中心に構成し、格調と自然の温かさとのバランスを保ってつくりました。一方、紹介の庭は北側で浴室から眺めます。入浴は夜中心のため夜の景観を考えること、北面なので日陰に強い植栽を選ぶこと、そして心休まることが裏庭づくりのテーマになりました。

裏庭は、隣地との境界に沿ってキンメイモウソウチクを30本、下草にクマザサとコグマザサを植え込みました。竹林に沿った通路を清流に見立て伊達小砂利をたたき込んだコンクリート塗りにし、白川石の割面でさざ波を表現しています。浴室から眺めると、月の光や、そよ風になびく竹の葉がライティングで照らし出され、美しさと静けさが調和した庭になりました。

また、建物寄りにヒメシャラを植え込み、四季の変化を感じながらの贅沢なバスタイムも楽しめます。

竹林とゆるやかに流れる清流の景色。清流に見立てたのは伊達小砂利たたき込みコンクリート仕上げ、さざ波は白川石天端割肌仕上げ。 竹林は2段に植え込み、高低差をつけて変化を与えている。さらに石組みは三日月のような柔らかな曲線を出して景色に添えている。
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隣地との境界と通路との間に30本のキンメイモウソウチクとクマザサやコグマザサを植えた。風や光と視覚や聴覚に訴えて効果的。 浴室から眺める景。風によそぐ竹林と清流に見立てた通路のさざ波が美しい。夜のリラックスタイムにふさわしい。
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