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三橋庭園設計事務所
庭づくりのはじめに

いろいろな庭の案内書、入門書に「庭のつくり方」が説明されていますが、一般の皆さんが自分で庭をつくるということは、なかなかむずかしいことです。しかし、決して不可能なことではありません。
ぜひ、自分の庭は自分の手でつくってみてはいかがでしょうか。そして、どうしても専門の業者でないと無理な点は、庭づくりに共鳴してくれる造園業者に相談してみてください。喜んで協力してくれるはずです。

【どんな感じの庭が欲しいか?】

まず、第一に決めなければならないのは、自分がどんな感じの庭がつくりたいのかを明確にすることです。私ども業者が施主と打ち合わせをはじめてするときに、まだ施主自身の中にハッキリとした庭へのイメージが具体化していないことが多いのです。そこで、雑談の中で施主の好みを察知しなければなりません。

業者としては、建物の好み、敷地の条件などから、大体の構想は浮かびますが、施主との話し合いの中から「こういうお庭をお望みなのだな」と考えなければなりません。

したがって、皆さんが今までご覧になって感銘した庭を思い出してください。庭でなくても名勝の写真でもよいのです。そして、それに近い雰囲気をつくりだしていくように、第一のたたき台をつくりましょう。

【庭のイメージを固める】

庭のイメージを具体化にする一助として、次のように庭が区分されています。

  • 様式による区別
    和風の庭か、洋風の庭か。
  • 使用目的による区別
    茶のために使う庭か、遊びのための庭か、アウトドアライフを楽しむための庭か、など。
  • 構成要素による区別
    石組みの庭か、流れや池が中心の庭か、芝庭か、雑木の庭か、仕立て物中心の庭か、など。
庭のイメージを決めるときに注意しなくてはならないのは、庭の広さは限られているので、欲張っていろいろな要素を盛り込みすぎないようにすることです。不必要な要素は十分に整理して、単純明快な庭にするように心がけてください。

【プランを考える 設計にあたって】

庭の設計に際しては、次の事項を検討します。

  • 土地の条件
    形の面でよく仕上がっていても、排水、通風、日照の点で不備があると、あとの管理にとても手がかかることになってしまいます。排水、通風、日照というのは、庭をつくるに際して重要な条件となります。
  • 敷地と建物のかかわり合い方
    敷地内に建物がどういう方位で建っているか、境界からどのくらい離れているか、玄関の位置はどこになっているか、これらも庭づくりを決めるのに重要なことです。
  • 家族構成
    とくに幼児がいる場合には、遊ぶのに危険性が全くないようにしてやらなければなりません。
  • 好み
    建物のデザインによって制約がありますが、できる限り自分を表現するような好みを前面に出してもよいのではないでしょうか。
  • 予算
    最後に肝心なのは予算です。庭づくりは、楽しみながらできる部分と、業者に依頼しなければ無理な場合とがあります。そのあたりも考慮して予算を組んでみましょう。

【庭の維持、管理を考えてつくる】

庭づくりで大切なのは、できあがりもさることながら、後々の日常の管理にも気を配るということです。植栽のプランをするときに、マツなどの手間のかかる気を多く取り入れると、毎年その手入れに必要な経費は大変なものになります。また流れや池をつくるのであれば、水の管理が必要となりますし、落葉樹主体の庭であれば、落ち葉の掃除という点も考えなければなりません。

【建物との調和を考える】

庭について考えるときに大切なのは、建物との調和ということです。あなたの近所に、家と庭がどうにも調和がとれていないと感じられるような家がありませんか。まず建物ができ、次に門塀が、そして庭をつくる、というのが順序です。
それぞれが相手のデザインを尊重して、理解し、いかにしたら調和するか、を考えてつくっていかなければならないのです。
庭づくりでは、決まりきった考えをする必要はなく、臨機応変に自分の好みを取り入れて、建物にマッチした庭をつくっていくことです。

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